「何や?」

一瞬の沈黙。
   



「…今からで悪いんやけど…博貴を預かりに来てほしいんや。」 



やっとのことで絞り出す声。
   

「かまへんで。それより大丈夫なん?」


心配そうな章大の声。
   





「頼む。はよ来て。はよ来てや。じゃないと俺…博貴を殺してしまう…。」






泣き崩れる隆平。
嗚咽がもれる。
   

「すぐ行くから。携帯きらんといてや。ええか?このまま話してような?」


携帯片手にパンツをはきTシャツを着る章大。
鍵もかけるのを忘れ部屋をあとにする。