冷蔵庫からビールを取り出す隆平。
   
「飲むやろ?」
   
「ああ。」

忠義にビールをわたす。
   

「お前はどうなん?」


突然、問いかける隆平。
   
「どうって?」

ビールを一口飲む忠義。
   



「空ちゃんやっけ?」



にやける隆平。
   

「別に。」


素っ気無く答える。

   
「別にって。彼女なんやろ?」
   
「さぁ。」


口角をあげ不適な笑みをこぼす。
   


「さぁって?」



不思議そうな顔をする隆平。
   


「つき合うとか彼女とかそんな言葉ないねんもん。」



一気にビールを飲み干す忠義。
   

「それにあいつ俺に何か隠してる気がするんや。」


ボッソと呟く忠義。
   

「聞けばええやろ?」
   
「言うってくれひんねん。ってお前はどうなんよ。」


話しを逸らす忠義。
   

「俺?」


ビールでむせる隆平。
   

「そう。お前や。恋の1つや2つあるやろ?」
   
「あるわけないやろ?俺には博貴がおるねん。そんな暇ねぇよ。」
   

「またまた。」


茶化す忠義。
   

「ほんまやって。それより明日、博貴お願いしてもええか?」
   
「ええよ。迷惑かけたし章大に面倒みさせればええわ。」
   
「そやな。」




笑いあう忠義と隆平。