「はい?」 「今日あいつの命日やねん。もしかしたら博貴そこにおるかもしれん。毎年、博貴連れて行っててん。俺、今からそこ行ってみるわ。」 慌しい物音。 早口に話し出す隆平。 「僕等もすぐ向かう。ほなそこで。」 「ああ。」 携帯を切ると同時に忠義と目を合わせる章大。 「椎名ちゃんとこにおるかもしれん。」 「ほな。行くで。」 走り出す忠義の後ろを追う章大。