「 あのな言っておくけど、
俺は別に迷惑だなんて思った事なんて1度も無いし
お前を嫌いになる予定も無えよ。
俺が勝手に心配して勝手に側に居るだけ。分かった? 」
あたしの頭をクシャクシャと雑に撫でながらそう言う春の顔は、夕日のせいなのか分からないけど、赤く染まっていた。
この瞬間、やっぱり晴の事好きだななんて思っちゃうわけで。
「 ……ありがと。お礼にあたし、これからも晴の犬になってあげても良いけど 」
「 Mかよ 」
「 ちがっ……!!親切に言ってるんでしょ? 」
「 別にいーよ 」
犬になる、なんて自分から言ったのは晴と繋がっておく、関われる口実になるからであって。
晴と話せなくなるかもって言う、自分の不安を消したいからなんだけど。
普通に断られショックをうけるあたし。

