梨杏はパニックで、その場にへたりこんでいた。
体育の教師も駆け寄ってくる。

慌てたってしょうがない。と自分を落ち着かす。



「 未弥…………ずっと寝不足で……… 」

「 寝不足? 」

「 …う………うん 」



梨杏の言いにくそうな表情と、俺の目を見ない事から俺が関係してるって事が分かった。




「 …先生、俺が運びます 」



未弥を抱き上げてそう言った。
教師は「分かった」と言いその場を離れ、その辺の野次馬や生徒の混乱をときはじめた。