そして、あの声。 ーーとにかくご飯食べてください、七瀬先生。 私をここにずっと閉じ込めているあの少年は確かに私を"先生"と呼んだ。 彼は私を教師だと知っている。 生徒を疑うようでわずかに良心が痛むが、もしかしたら私の生徒なのかもしれない。 それにあの声は、どこかで聞いたことのある声だった。 ーー七瀬先生。 果たして、誰だっただろうか。 ーー七瀬先生。