インターホンが鳴った。 はっとして俺は玄関に目をやった。 再び鼓動が高鳴る。 TVインターホンの画面に映る竹内晃はガムを口の中に放り込み、欠伸をしてはオレンジ色の頭を掻いている。 しかしその目はずっと、こちらを真っ直ぐに見据えていた。