バレた、と思った。 冷たくなったパスタをゴミ箱に捨て流し台に皿を置くと、俺はそのまま項垂れた。 何度も水道水で口の中を潤そうとするが喉はからからに乾いている。 どうしよう。 どうしたらいいんだ。 俺は不安の念に苛まれる。 洗面所の鏡を見ると、夏の季節でもないのに大量の汗を流した俺の顔が映っていた。 その顔色は青白く唇は紫がかっている。 ひとまず落ち着こうとして深呼吸を置いた。