『三井寺先輩、ボールです』


「おう!サンキュー♪」


三井寺亮太先輩は
汗を拭きながら
笑顔でボールを
受け取った。


「いーえ。頑張ってくださいね!先輩エースですし」



バスケ部にいる時間は
楽しい…けど
やっぱり好きな人が
いたほうが
よかったな…



「沙耶~♪♪亮太先輩といい感じじゃーん」


親友の梨華が
笑顔で近づいてきた。


「そんなんじゃないよ…だってあたしには……」



はー大翔……


「沙耶は一途だよね~、バスケ部なんかに誘ってごめんね…」


あたしの悲しい顔
を見て
梨華は落ち込んでる…



「そんなことない!!恋より友情だもん☆あたし梨華大好き~♪」


そう言って梨華に
抱きついた。


「沙耶…梨華も沙耶大好きだよーう♪」


そうだよ!!
あたしには梨華がいる。