トントン… 扉をノックして数秒後、瞭良の声がした。 病室に入っても、中には弘樹はいなかった。 ……よかった。 もし来てたら超険悪だよね…。 「瑠実チャン、どうした?」 「え?」 キョロキョロと回りを見渡してたせいか、瞭良に怪しまれてしまった。 ……さいあく。 瞭良さっきから笑ってるし。 ムカつく。 「なにがそんなに面白いのよ!」 イライラするからキレてしまった……。 「ごめん、ごめん」 ……うざ。