それから2人で楽しく騒いだが、終電の時間が迫ったので帰宅する事にした。


終電に転げ込む様に乗ると、シートに深々と座った。

少し酔ったのか、景色がユラユラ揺れて見えた。



高山駅で下車し、改札を抜けた所で気持ち悪くなった…

早く帰ろう。


フラフラと帰宅すると、まだ2人共帰っていなかった。

どうやら、今日は徹夜みたいだ…


鍵を開けて玄関に入ると、気持ち悪さが更に増した。

もう今日は、このまま寝た方がいいな…


2階に上がり、自分の部屋に入ろうと廊下を歩いて行くと、いつもは鍵がかけられている隣りの倉庫の扉が開いていた…

以前から、ずっと気にはなっていたんだ。

なぜいつも、鍵がかけられているのか?


私は酔った勢いもあり、扉を開けた…


背後の気配に、全く気付かずに――


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