携帯電話の画面を見て、ホッと胸を撫で下ろした。

母からだ…


「もしもし?」

「あ、順子…
今日は遅くなるから、夕飯は自分で何とかしてくれる?」


「うん、分かった。
バイト先コンビニだし、何か買って帰るよ」

「そう、じゃあそうしてくれる?」


時々母は仕事で遅くなったり、帰れなかったりする。

患者さんの容体が急変したりすると、仕方が無い…



18時になり、店舗の中に引き継ぎの為に向かった。


「今の曲サク……」

「ん…?
涼子行くよ~!!」

「あ、うん…」



バイトが終わり、コンビニ弁当を物色していると、涼子が両肩に手を置いて話し掛けてきた。

「順子、たまには一緒に食事に行く?」

「うん、良いよ!!」


そういえば…
学科が違う事もあるけど、涼子と二人きりで食事なんて初めてだ。


私達は、近くの居酒屋に行く事にした。


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