これはどう考えても、簡単には解決しそうにはない…

私は直ぐに、小夜子にメールをした。


今日の夕方、バイトの前にでも話をしておいた方が良いだろう…



講義が全て終わり、待ち合わせの本町駅に向かった――


私は待ち合わせの10分前に、駅に着いた。

小夜子が到着するまで、ここで待っておこう…


私は改札前のベンチに座り、ホームを見詰めた。

「順子ちゃん!!」

その時、不意に大声で名前を呼ばれた。
声のした方を見ると、茜さんが歩いてきた。

「あ―、茜さん!!」

私は立上がり、茜さんの方に歩いて行った。

茜さんはちょうど、電車に乗って自宅近辺に帰る所だった様だ。


例のGの追悼集会の事も聞きたかったし…【one】のCDの事もあったのでちょうど良かった。


色々と追悼集会の事を聞いた後、茜さんが妙な事を私に尋ねた。

「順子ちゃんの友達って…
小夜子さんと、もう1人誰だっけ?」

「智子ですけど…?」


返事をすると同時に、茜さんの肩越しに小夜子の姿が見えた。


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