「それがね…
今ここに来ながら友達と電話で話してたんだけど、何か急に電話が切れて…
携帯見てみたら、なぜか圏外になってたの。
変だよね?
そこの踏切りの所よ、あそこが圏外の訳がないのに」
さ、小夜子も?
「小夜子、私も…それに順子もよ」
3人は顔を見合わせたまま、沈黙してしまった。
3人共、去年と一昨年の事を思い出していた…
小夜子、順子…もしかして次は私?
私の心臓は、張り裂けんばかりに激しく打ち付けていた。
でも…
なぜ私達だけ、奇妙な事件に巻き込まれるのだろう?
「と、とりあえず、駅前に乙女が3人で立ってても仕方ないから、どっかお店に行こうよ」
「そうだね」
順子の言葉に、2人共頷いた。
しかし…
私の不安は的中していた。静かにその時は、迫っていたのだ――
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