3分程しゃがんでいると、なをとか頭痛は治まった…
私は階段を下り、リビングに入った。
私を見付けた母が、ダイニングテーブルを指差した。
「食事用意してあるから、温めて食べてね」
「は―い」
ダイニングに行き電灯を点けると、テーブルの上に用意されていた料理を電子レンジに入れた。
母は北山総合病院の、脳神経外科の副部長をしながら、ちゃんと家事もこなしている。
尊敬出来る人だ。
父は同じ北山総合病院の、外科部長…
優しくて、包容力のある人。
時々、私の父はもっと神経質な人だった様な気がするけど、どうしてなんだろう?
確かに私には、事件当日の記憶が抜けている…
佐知子の本性を全く覚えていない事は、私にとって不幸中の幸いかも知れない。
私の中の佐知子は、明るくて可愛いままだ…
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