◇順子◇



CDを鞄に入れると、駅までの道を急いだ。

今日は18時から、コンビニのバイトが入っている。早く行かないと遅刻だ。



電車に飛び乗り、本町駅へと向かう。バイト先のコンビニは、大学近くだ。



本町駅に着き、時計を見ると17:50を指していた。

私は全力疾走でコンビニに向かった。



「セーフ!!」

私は時間ギリギリに、コンビニの裏口から中に入った。


汗だくで飛び込んできた私を見て、涼子が笑っている。

「なに笑ってんのよ!!
あんたに貸すCD取りに帰って、遅くなったんでしょ~」

「それって…
そもそも、忘れてたのが悪いんじゃない?」


う……
それはそうだけど。


今一緒にバイトをしているのは涼子。高校から一緒の同級生だ。

欠員が出て募集した所、偶然応募してきた。


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