私は携帯電話を閉じると、鞄の一番奥に入れた。



2年前…
私達が元に戻った時の事を思い出していた――


毎日を暗い箱の中で過ごし、時々話し掛けてくる母を待つだけの世界…

普通の人には想像もつかない、果てしない暗闇が続く。


分かり過ぎる程に、小枝子の気持ちは理解出来る。



今日は智子の同好会がない日――

講義が終わると直ぐに校門に行き、智子と一緒に帰った。


出来る限り何も考えない様に、くだらないテレビの話や、友達の話をずっとしていた。


駅の前で智子と別れ、私は自宅に向かって歩き始めた。


駅の時計を見ると、まだ17時前。2時間近く家に1人きり…
嫌な胸騒ぎがしてならない。


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