本町駅の改札を抜けると、順子が女性と話をしている姿が目に入った。
「順子――!!」
「あ、小夜子…お―い!!」
私に気付き、順子が派手に手を振る。相変わらずオーバーアクションだ…
私が歩いて行くと、その女性は私に少し頭を下げ、改札を抜けホームに入って行った。
あれ?
あの人、どこかで見た事があるな…
「小夜子、私余り時間ないから、とりあえずあそこのハンバーガーショップに行こう」
「あ、うん…
今の人誰だっけ?」
順子は私の手を引きながら横断歩道を渡り、店に入りながら答えた。
「ああ、茜さん?
去年の事件の時、私を助けてくれた人…斉藤 茜さん」
そうか…
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