母と2人で夕飯を済ませると、私は居間のソファに寝転んだ。
そして、テレビを見ながら、さっきのケータイ小説サイトを開いた。
何を書くか散々考えたが、恋愛経験などまるで無いし、家族について書く事にした。
初めのうにはテレビ主体だったが、書こうとしても書けない事に苛立ち、小説に没頭し始めた。
「小夜子、風呂に入って寝なさい」
「は―い」
とりあえず、先に風呂に入ってから続きを書こう。
私は風呂に入る支度の為に、起き上がった。
「…小夜子」
「何、呼んだ?」
「呼ばないわよ、早く入りなさい!!」
あれ?
気のせいだったのかな…
「小夜子」
声のする方に、素早く振り返った
鏡台…?
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