無料サイトだけに、登録はそのまま残っていた。


小枝子が書いた作品の3作品のうち2作品は、未だに総合ランキングのベスト10にランクインしていた。

私はその作品を、古い順に読み始めた。


ストーリー・表現力共に、我が姉ながら抜群だ。読んでいるうちに、作品にドンドン引き込まれる…

何よりも、作者の気持ちが痛い程伝わってくる――



小枝子の真似をして書く事なんて、私には絶対に無理だ…

書くなら違うサイトに、新規登録しないと。


無意識に、ケータイ小説サイトを必死に検索していた。

そして、小枝子が登録してないサイトを見付けた…


よし、私も書いてみるか――



ハンドルネームは何にしようか…

その時、突然耳鳴りがし始めた!!


キィィィ―――


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