私は入口の扉に追い詰められた。

扉を後ろ手に開けようとするが、鍵が掛かっていてどうしても開かない!!


女性の手が、私の頬に触れた。

氷の様に冷たく、白く透き通った手…


声を出そうにも、口がガチガチと震えて思う様に動かない。


「私はね…
私が味わった苦しみと、同じ苦しみを与えたいのよ。

その為に、今まで待ったのだから!!」


這わせた手の指が、私の頬に突き刺さった!!


「ねえ、どうやって死にたい?」


私は抗う事も出来ず、動けないままだった。


「順子、どうかしたの?」

その時偶然にも、母が2階に上がって来た。

そして、背にしていた扉が急に開き、私はその勢いで前に倒れ込んだ。


「何をしてるの順子?」

私は慌てて部屋の中を見回したが、女性の姿は消えていた…


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