思い出した!!
先日、高山駅で母が声を掛けていた人だ。
確か…孝子さん――
まあ小学校からずっと一緒だから、親同士が知り合いでも全く不思議ではない。
「じゃあね、智子」
私は智子の肩から手を離すと、少し歩いてから手を振った。
「じゃあね、小夜子」
私はようやく、家路に着いた。
長い…本当に長い一日だった。
駅前通りに出ると、高山駅方面に向かった。
駅の向こう側にある踏切りを渡らなければ、自宅に帰れない。
しかし…
智子の事件は解決されたものの、同じ圏外に襲われた私と順子は、これからが本当の闘いになるに違いない。
順子と私が、無事に乗り越えられれば良いのだけど…
私は駅の前を通り抜け、踏切りを渡った。
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