私は高山駅を出ると踏切りを渡り、小夜子の自宅に向かった。


あの圏外に襲われたのは、私達3人。

一応の解決を見たのは智子と私だ。


そうなると、小夜子はまだ「圏外」に、翻弄されている可能性が高い!!



私に何が出来るか分からない…
でも、私は小枝子に誓った。

小夜子を救うのは私だと!!



所々街灯に照らされている坂道を、私は小夜子の自宅へと急いだ。

坂道を半分登った所で、ようやく小夜子の自宅の灯が見えてきた。


自宅の近くまで辿り着いた時、念の為にポケットから携帯電話を取り出した…


や、やはり…
電波状態は圏外――!!



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