「うわあぁぁ――…」


私はその場に泣き崩れた…



どれだけの時間が過ぎたのだろう…

辺りは何事もなかったかの様に、静まり返っていた。


私は立ち上がると、さっき転んだ時に落とした携帯電話を拾った。

画面を見ると、既に圏外ではなくなっていた。



小枝子が消えた所を見ると、手の平くらいの大きさの胎児の遺体があった。

私はゆっくりと近付くと、宝物に触れる様に大切に、優しく抱え上げた…



するとその胎児の遺体は、まるで役目を終えたかの様に、パラパラと崩れ砂になっていった――



小枝子…


確かに小夜子は親友で、ても良い子だ。

だけどね…
出会ってからの10年以上は、小枝子と一緒に居たんだよ。

小枝子だったから
、私は親友になった。

小枝子がいたから、小夜子と親友になったんだ。



小枝子…

あなたの事は、絶対に忘れない。

そして、あなたの大切な妹は、私が必ず守る――!!



私は急いで駅に向かった。


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