私はこの瞬間、死を覚悟した――
私はここで死ぬんだ…そう思った。
その時――
背後からふわりと抱き締められる様に、優しい空気に包まれた。
この感じは、以前にも感じた事がある…
そうだ…
確かあの時――!!
「順子…
今度はちゃんと、間に合ったようね」
この声は――
「また、私の邪魔しにきたのね…
あの時も、あと一歩という所だったのに!!」
私と佐知子の間に、1人の女性が現れた!!
小枝子…
思い出した。
あの日、意識を失う直前に誰が助けてくれたんだ。
それで私は、一命を取り留める事が出来たんだ…
あれは、小枝子だった!!
「ごめんね順子…
あの時、私が佐知子を連れて行けば、こんな事にならなかったのに…
私もまだ、この世に未練があったから…」
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