「逃げても無駄よ…
ここからは、絶対に逃げられない!!」
そ、そうだ!!
電話…
涼子がまだ、近くにいるかも知れない!!
走りながら、ポケットから携帯電話を取り出した。
圏外――!!
こんな街の真ん中で?
なぜなの!!
あ――…
空き缶を踏み、私はバランスを崩して転倒してしまった!!
背後から、佐知子が近付いて来る…
佐知子に鉄パイプで何度も打ち付けられた記憶が鮮明に蘇り、全身が震えて立ち上がれない――
そんな私を嘲笑いながら、佐知子が目の前に立った。
「順子、私と一緒に来るのよ!!」
佐知子が鉄パイプを、高々と振りかぶった――
.



