私は本町に着いたものの特にする事もなく、駅前通りをブラブラ歩いていた。
時計を見ると、まだ10時を少し回った所だった。
少し時間を潰そうと思い、駅前通りの本屋に入ろうとした時、背後からの視線に気がついた。
素早く振り向くと、女性らしき影がフッと路地裏に逃げ込んだ!!
私は猛然と、その後を追った。
茜さんが言った、「もう一人の女性」の事がずっと頭から離れなかった。
もしかすると今の影が、その女性なのかも知れないと思っていたのだ。
思い起こせば、最近私を尾行する人物の存在があった。
今逃げた人物が、きっとそうに違いない!!
私は影を追って、路地裏に飛び込んだ――
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