「順子……」


背後から、突然声がした。

ハッとして振り返ると、母が震えながら立っていた。


「順子…
あ、あなた……」

母は明らかに動揺し、言葉に困っていた…

私はなるべく冷静に話そうと、ゆっくりと口を開いた。


「母さん…
どういう事なの?」

「ち、違うのよ…違うのよ順子。

あ、あのね……」


私は真実が知りたいだけだった。

誰かを責めるとかではなく…ただ、真実が知りたかっただけだった。


私は言い訳をしようと言葉を探す母の姿を見て、込み上げる感情に押し流されたた。


「ははは…違う?

何が違うの?
私を実験台にして、記憶の操作をしたでしょ!!

私から父の記憶を奪い、仮想の家族データをダウンロードした…


何が違うの?
私の記憶を返して!!」


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