その日は、少しホームページの情報を更新して早く就寝した。
…――深い深い森。
長い薄暗い石段…
どこだろう?
私を呼ぶ声がする…
私は息が苦しくて、目が覚めた。
時刻はまだ2:30…
最近よく同じ夢を見て、目が覚める。
一体あれは、何なのだろう?
あの景色…
懐かしい様な、それでいて不安になる様な…
翌朝、いつもの様に8:30に自宅を出て、小夜子と待ち合わせしている高山駅に向かった。
「おはよう」
駅に行くと、小夜子が珍しく先に来ていた。
何か疲れた表情をしている…
「どうかしたの?」
小夜子は首を横に振り、「いや、大した事じゃないから…」と答えた。
5分程すると、下りの電車がホームに入って来た。
私達は2両目に乗り込むと、北山駅に向かった。
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