気が付くと、もう夕暮れが迫っていた…
薄暗い境内が、一層暗く静かになる。
茜さんは穴のあった方向を向いて、その場に崩れ落ちた…
「つ、毅……」
私はとてもではないが、茜さんを責める気にはならなかった…
経過はどうあれ、始まりは私の精神的な脆さからなのだ。
小夜子と順子は、私の手を強く握り、静かに茜さんの背中を見つめていた…
暫く沈黙が続いた後、茜さんが立ち上がり私達の方に振り返った。
「ごめんなさい…
謝って済む事ではない事は、よく分かってる…
ごめんなさい」
私達の目の前で、額を地面に擦り付けて謝った。
私は本当に、怒っていなかった。
ただ…
自分の弱さで誤解とはいえ、茜さんを不幸にしていた事の方が辛かった。
2人はそんな私の心中を理解しているかの様に、黙ってそれを見ていた。
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