この子の首を抱き締めて、泣き崩れる私が目にしたものは、この子の身体を抱えて、神社への階段を登って行く少女の姿だった。
余りの出来事と、自分も襲われるかも知れないという恐怖心から、声すら掛けられず…
ただ少女の後をつけた。
少女は神社の境内に着くと、木の下の柔らかい地面に穴を掘り、笑いながらこの子の身体を埋めた…
私はずっと、この子の敵を討ちたかった!!
だけど、どこの誰かも分からないし、その術もないから泣き寝入りした。
それでも…
一日も忘れた事はなかった。ずっと、機会を待っていた!!」
そうだったのか…
あの日、ここに埋めたのは茜さんの猫だったのか。
私から全身の力が抜けた…
人格が変わっていたとはいえ、実際に手に掛けたのは私だ。
私は自分の生命で、この罪を償わなければならないだろう――
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