「ふふふ…」
だ、誰――?
「あははは…
あ―はっはっは!!」
境内に笑い声が響き渡った!!
「ついに…
ついに、恨みを晴らす時が来たわ!!」
茜さんが、猫の側に歩み寄った。
「あ、茜さん…?」
順子が驚いて、茜さんの方に近寄りながら声を掛けた。
「来ないで!!
あなたも、道連れになるわよ」
茜さんは人が変わった様に、鬼の様な形相で順子を睨み付けた。
「長かった…
本当に長かった。やっと、この時が来たのね」
「あ、茜さん…
い、一体どういう事なんですか!!」
小夜子が叫んだ。
茜さんはフッと軽く笑い、智子を睨み付けながら話し始めた…
.



