落ちたファイルのタイトルには「ナンバー1.順子」と書かれていた。


な、何…?

部屋に入りファイルを拾い、手に取った。



ファイルを開くと、表紙の裏にCD-ROMが1枚保管され、研究成果と書かれたレポートが綴られていた。

止めようと思いながらも、自分の事だけに内容を確認してしまった…



そこには、記憶のデータ保存と、記憶のダウンロードの方法…

そして、記憶操作の経過が、詳細に渡り記載されていた!!



私はファイルを読みながら、涙が止まらなかった…


母に対する恨みではない。



自分の記憶が一部とはいえ、改ざんされている事に…

何より、私の本当の父の記憶が消されている事に…



その時、何者かに後頭部を思い切り殴られた――


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