涼子と話をして少し平静を取り戻したとは言え、とても何かをしようという気にはなれなかった…
茜さんに謝り、明日手伝う事にして帰宅すした。
帰宅するとまだ15時過ぎで、当然誰も帰宅していなかった。
「ただいま…」
玄関に入り自室に向かい階段を上がって行くと、2階で扉が開く音がした。
階段を上がり切ると、倉庫の扉が開いていた。
この部屋の鍵は母が管理していて、開いているなんて事は有り得ないのに…
そういえば、なぜか以前も開いていた事が――
扉に近付いて中を覗き込んだ…
やはり、ファイルが並んでいるだけで、他には何もない。
扉を閉めようとしたその時、棚からファイルが1冊、不自然に落ちた。
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