路地に向かい涼子の姿を探していると、路地裏からの何か強い力で、中へと引き摺り込まれた!!
私は薄暗い路地裏で俯せになって倒れ込んだ。
静まり返る空間、換気扇の音だけがカタカタと響く…
な、何…?
一体どうなって――
カツン
カツン
目の前の看板に、矢が突き刺さった!!
私は驚いて、今度は背中から倒れた。
「順子…
そろそろ思い出した?
私の事を
思い出してくれた?」
どこからともなく聞こえるこの声は…
「順子…
あなたには、きちんとお返しをしないとね。
あなたの苦しむ顔を、私は見たいのよ!!」
「な、なぜ私にそんな事をするの!!」
パリッ
目の前のライトに、矢が突き刺さった!!
「あなたを許せないからよ!!」
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