私は内容を読んで愕然とした――
明らかに自分の文字なのに、内容の父が父とは別人の話なのだ。
自分でも、何がなんだか全く意味が分からない…
その時――
背後に人の気配を感じ、私はハッとして振り返った。
しかし誰もいない…
写真も絵も、それに作文までも…
明らかに、誰かが意図的に私の目に付く様にしているとしか思えない。
でも、一体何の目的で?
「それはね、あなたの哀しい記憶を蘇らせる為よ……」
どこからともなく、女性の声がした!!
「だ、誰!?」
咄嗟に叫んだが、何の反応もなかった…
私の記憶がないのは1日だけ…
何が哀しいの?
今の声は確か……
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