その瞬間、何かがロッカーの上から落ちてきた――!!
「痛たた…」
「順子、大丈夫!?」
勢いよく閉めた反動なのか、ロッカーの上に置いてあった幟のポールが私の上に落ちてきた。
幸いにもポールがプラスチック製だった為、頭に落ちてきたとはいえ大した怪我もなく済んだ…
落ちてきたポールの1本は、肩を縦に直撃していた。
これが鉄製だったら、大怪我をしている所だ。
でもこんな所に、ポールなんて置いていたかな…
針に画鋲、釘の次はポール?
徐々に大きくなっている…
涼子がポールを片付けるのを手伝いながら言った。
「さっきのポールって、まるでアーチェリーの矢みたいだったね?
痛かったでしょ」
矢…
アーチェリーの?
どこかで聞いた言葉だ…
い、痛い…
頭が割れる様に痛い!!
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