息を切らせてコンビニに着き、裏口を開けた。
「あ、順子おはよう」
「りょ、涼子…
あんたも代わり?」
そこには、涼子が立っていた。
聞けば私と同じ様に、高校生の代打だという事らしい。
とりあえず制服を着ないと、交替時間になってしまう…
私はロッカーを開けようと、手を掛けた――
「痛っ…」
突然、指先に激痛が走った!!
指先を見ると、右手の中指から血が流れている…
な、何がどうなったの?
私は気が動転して、何が起きたのか分からなかった。
「どうしたの順子?」
涼子がそう言いながら、私の方に歩いて来た。
「う、うん…
ロッカーを開けようとしたらね……」
「順子…
ロッカーの持つ所に、画鋲があるよ」
え…
が、画鋲――!!
.



