「おはようございま~す!!」


コンビニに着くと、私は勢いよく裏口から入った。

「おはよ~」

従業員の部屋で、涼子が制服を着て時間を待っていた。


「涼子、何でバイト休んだのよ~
お陰で大変だったのよ」

涼子は慌ててその質問に答えた。

「あ、うん…
ちょっと、家の用事が出来ちゃって」

「ふ―ん…」


私は涼子と話しながら、ロッカーから制服を出すと袖を通した。


「痛っ!!」


な、何?

右手を制服に通した瞬間、腕に痛みがあったけど…


私は制服を一度脱ぐと、右手の部分を調べてみた。


何これ…針?

ちょうど肘の部分に、裁縫針が内側に向けて刺さっていた。


私は裁縫をしない…

なぜここに、使いもしない針が?


.