遅い朝食を済ませ、リビングのソファーに寝転びテレビをつけた。

今日は午後からバイトだから、それまでは自宅で待機だ。


相変わらずテレビのワイドショーでは、怪しげな特集を放映していた。


「記憶の操作?

馬鹿馬鹿しい、そんな事出来る訳がないじゃない。
SF映画じゃあるまいし…」


嘲笑したが、耳鳴りの度にフラッシュバックする場面に、何となく懐かしい面影…

少し考える所もあった。


そのまま暫くテレビを眺めていたが、正午を過ぎて出掛ける準備を始めた。

自室に上がりクローゼットから服を取り出して、いつもの様に適当に着込む…


あれ?
何だろう…


床に落ちている裏返しの写真に、何となく目が止まった。


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