翌日――


大学から急いで帰宅した私は、無意味だと思いながらも家中の鏡という鏡を裏返した。

そして同時に、考えていた―


これでは、何の解決にもならない。これはただの、時間稼ぎに過ぎだ…

小枝子自身を、何とかしなくては――


そうだ。
あの様子だと、サトシは小枝子と何らかの接触があったに違いない。

都野学園高校の寮には、サトシの荷物はまだそのままの状態で残っている。

明日、寮に行ってみよう!!



その時、背後で物音がした…

振り返ると、今裏返しにした鏡が表向きになっていて、映し出された自分と目が合った!!


その私は、ニヤリと怪しく笑うと口を開いた。

「無駄よ…
何をしても無駄よ」


その恨みの込められた表情を見て、私は逃げる様に部屋を飛び出した。


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