キキィィ――!!
後50cm…
後少しで、電柱に突っ込む所でタクシーは急停車した。
「また邪魔を……」
微かに声が聞こえた。
「だ、大丈夫ですか!!」
運転手が、青い顔をして後部座席を覗き込んできた。
「大丈夫です…」
見通しの良い直線道路。運転手がしきりに首を傾げている。
こんな所でハンドルをきるなんて、とても考えられない。
タクシーは一度バックして、また葬儀場に向けて走り始めた。
小枝子の復讐、サトシの死――
私の頭の中は様々な事柄が交錯し、整理が出来ないままだった…
葬儀場に到着すると、学校関係者以外、殆ど人がいなかった。
親戚もなければ、私も母も友人に連絡していなかったからだ。
しかし…
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