リビングで力無く座り込む母を残し、2階に上がった私は、サトシの部屋に入った。
そこで私は叫んだ!!
「小枝子…
これが、あなたの言う復讐なの?
これが、恨みを晴らすっていう事なの!!
答えなさいよ――!!」
しかし返事はなく…
ただ耳に残る甲高い笑い声だけが、頭の中に響いた。
「あははは――!!」
その場にしゃがみ込み、私は考えた。
本来ならば、順子や智子に話すべきだが…
もしかすると、同じ耳鳴りを体験した2人も大変な事態になっているかも知れない。
全てが終わってから話をしよう…
特に智子には、精神的に負担をかけ過ぎると――
私は2人に話す事を止め、極力普通に接する事に決めた。
明日は一度大学に行ってから、タクシーで都野市の葬儀場に向かおう…
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