私の自宅は高級住宅地の、更に一等地にある。

私が稼いでいる訳ではないし、特に自慢する事ではない。


北山総合病院の外科部長の父と、脳神経外科医の母。円満な家庭の方が、私にとっては自慢だ。


自宅のセキュリティシステムを解除し、玄関を開けた。

CD…玄関までは持って来てたのに!!


あ…まただ。


何か最近、時々あるんだ。一瞬脳裏に浮かぶ光景…

一体何だろう?


もしかして、あの空白の一日…

あの日の記憶が、甦ってきているのだろうか?


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