「か、母さん…」

私はただ声を掛けるだけにも躊躇させる背中に、思い切って呼んだ。


「さ、小夜子…」


な、何?
この、胸の奥から込み上げてくる感情は――


「サ、サトシが…サトシが!!



死んだって……」



言葉の意味が、全く理解出来なかった…

死んだ…誰が?

意味が分からない!!



「さっき…

都野学園高校から連絡があって…


土曜日に部活を無断欠席して行方不明になり、今朝になって屋上のモーター室で首を吊っているのが発見されたって……」


私は頭の中が真っ白になった…

サトシが…
あのサトシが?



お互いに言葉もなく、ただ時間だけが過ぎていった――



それから30分程して都野学園高校から電話があり、私達は都野市へと車を走らせた。


.