◇小夜子◇



小枝子――!!


私は激しく動揺し、その場に崩れ落ちる様に座り込んだ…


ずっと、私に付きまとっていた影…私にそっくりな女性。

恨みを晴らすと――


封印が解かれた小枝子は、私に恨みを晴らしに来るに違いない…

私はその箱を掴むと直ぐに閉じ、何事も無かったかの様に封印をすると元の場所に戻した。


母を心配させたくなかった。毎日語りかけてくれた母に――


しかし、小枝子は今一体何処に…



その時、ポケットに入れていた携帯電話が床に落ちた。

その反動で、2つ折りになっていた携帯電話が開いた。


見ると画面が明るくなり、勝手にアクセスしていた!!

接続されたサイトは、自分が書いている携帯小説サイトだ。


ま、まさか…


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