翌朝――
私はいつもの様に、自宅を出た。
今日は小夜子がいる…
精神的に不安定になっていた私は、早く小夜子に会いたかった。
自宅からの狭い道を、駅前通りに出て小走りに先を急いだ。
高山駅が見え始め、ホッとし始めた時、左側の路地からあの老婆が現れた!!
「よくも…
よくも私の指を、バラバラにしてくれたな!!」
激しい怒りで髪の毛が逆立ち、凄まじい殺気を纏いながら私の方に近付いて来た――!!
改札に小夜子の姿が見えた。
しかし、この距離ではとても声なんか届かない!!
「小夜子!!
小夜子―――!!」
ダメだ…
私は駅とは反対方向に、成す術なく逃げた。
逃げながら鞄から携帯電話を取り出し、小夜子に電話をした。
しかし、何度かけても繋がらない。
画面を見ると、圏外になっている!!
有り得ない。
こんな所が圏外なんて!!
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