玄関の鍵を開けて中に入る――
誰もいない家は、何か寂しいなあ…
ガタッ
その時、2階から何か物音がした。
「サトシ…
ねえサトシ、帰ってるの?」
って、帰ってる訳ないか。
あの子も2年生…
レギュラーになって、全国大会目指さないとね。
そういえば、サトシにはいつから会っていないだろう?
正月には会ったかな…
さてと――
今日はもうする事ないし、晩ご飯でも作るかな?
鞄を置いて、着替えないといけないな。
私は階段を上がり、2階の手前側にある自分の部屋に入ろうとした…
その時、奥にあるサトシの部屋から物音が聞こえてきた。
ガタッ
「サトシ、帰ってるの?」
サトシの部屋に行き、扉を開けた。
気のせいか…
部屋の中には、当然の様に誰もいなかった。
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