その夜、小夜子からメールが届いた。

>ごめん。
明日、大学休むから朝は待たなくていいからね。


珍しい…
ずっと一緒だけど、小夜子が学校を休むなんて記憶にない。

小夜子もあの耳鳴りを聞いていたし、もしかして私と同じ様に何かあったのかな?


でも、小夜子なら大丈夫だろう。それより今は、他人の心配している状況ではない…


その後、些細な物音に怯えながらなかなか眠れなかったものの、何も起こる事はなかった。



翌木曜日の朝――

私は朝方ようやく眠りについた為寝過ごし、いつもより1本遅い電車に乗る事になった。


駅のホームに立っていると、改札口から見た事のある人影が…

は、長谷部君?


私は思わず、看板の陰に隠れた。

そういえば、私は長谷部君の事について何も知らない…高山に住んでいたなんて。


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