誤解…何が誤解?
「長谷部君…
いや長谷部は、私の友達を散々弄んだ挙句に捨てたんです。
しかも、アノ様子をビデオに撮ってネットに流して…もう絶対に許せなくて!!」
そうか…
あの時の目は、憎悪の視線だったんだ――
「あの男、私の事も知っているはずなのに、何故か登山同好会に入って来て…
同じ空気を吸うだけでも吐き気がするんです!!」
憎悪と嫌悪を含んだ目…
今の言葉に、嘘や偽りは無い。
彩香ではない。
では一体誰が……
「分かった…
彩香、疑ったりしてごめん」
私は彩香に深々と頭を下げた。
「い、いえ、分かって頂ければそれでいいんです…
それより、ホームページっていうのは?」
「これよ…」
彩香に、自分のホームページを見せた。
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